瀬戸内かみじまトリップ
防波堤ペインティグ事業  受賞作品決定!!

防波堤ペインティグ事業 受賞作品決定!!

本年度、実施しております標記事業の審査会が10/15(火)に開催され、厳正な審査の上、応募総数47作品の中から以下の作品3点が受賞作品として決定されました!


【弓削久司浦地区防波堤】


【生名波間田地区防波堤】


【岩城西部海水浴場防波堤】


審査員の講評

【審査員】

goen゜主宰  森本 千絵 様

尾道市立大学 教授  桜田 知文 様

愛媛県美術館 学芸課長 八木 誠一 様

三浦工業ミウラート・ヴィレッジ 上岡 千恵 様

【全体講評】

・事前審査を机上で行った際の評価と、現地に入って実際に島を感じてからの評価では選ぶ作品が変わった。堤防は壁としてのみ存在するものではなく、人と海(景色や景観)をつなぐ間にあるもので、3箇所の堤防それぞれの立地条件や人の通い方、滞在する時間などが全く違うもの。今回のアートはそれらの条件全てを含めた時間のデザインでもある。

・事前に現地の視察を兼ねて島の雰囲気を感じるため歩いてみて素晴らしい場所だと感じた。受賞した3名のアーティストもここに来て同じように感じてほしい。3箇所のそれぞれの作品のテーマやデザインが特徴的なので3箇所をセットで見に来ていただけるようなものになったと思う。地元の方もきっとこの作品たちを気に入って受入れてくれると思う。

・素晴らしい作品が多く、実際に防波堤に描いたときにどうかという視点での評価がとても難しかった。良い作品が選ばれて完成が楽しみ。

【天の花】

・実際に現地に来てそこに相応しい作品を改めて選定した時、この作品がとても美しく感じた。島の端にある久司浦地区の防波堤は周辺に神社もあり人通りも少なく、見える景色が神々しく感じるような場所。島の端にあるため、始まりでもあり終わりでもある場所。そこにこの美しい花が咲いていたら嬉しくなり、中には感動する方もいると思う。

・実際に現地で作品を照らし合わせてみたときに後ろの景色との対比がすごく素晴らしかった。生名島のキャンプ場でもなく岩城の海水浴場でもなく久司浦にこの作品があるからこそ、すごく映える絵になると思う。

・景観にマッチしており、この場所にこの作品がある事がとても素敵な事だと思い選んだ。

【みんなのクジラ】

・この作品はワークショップ形式で地元の子供たちと作品を仕上げる方法をとっている。空の色と海の色がだんだん変わっていく中で絵の作業をするというのはとても素晴らしいこと。1点でもみんなで作り上げていく作品が受賞されたら良いと思っていた。みんなで作ったみんなの作品として今後も育てていければいいと思う。

・クジラの上に寝転がって写真を撮るなど、防波堤にクジラがあるからこそ、その場所の良さがでてくると思う。

・島の方々がどれだけ作品を愛してくれるかも重要。島の人も参加して作り上げるこの作品は、地元の方も誇りを持って人に勧められるような作品になっていくと思う。

【海のおとを聴く】

・ダントツで全体の中では防波堤のサイズを活かした面白いアイデア。作品の中に参加して写真を撮りたくなる。子供たちも参加して写真を撮っている光景が目に浮かび、今後作品が更に発展していくのではないかと楽しみな作品。

・特に気に入った作品。SNS映えなど今どきの展開の仕方をよく考えておりコンセプトが面白い。そこにあるからこそ活きてくるアイデアが今回高く評価されたと思う。

・写真を撮るということ良く考えて作られた作品でアイデアを読んだときに驚いた。海水浴場にある事でまた違う楽しみ方がそこに生まれる良い作品だと思う。


【今後のスケジュール】

11月中をめどに作品の施工を行い、完成した作品を公開。